人材発掘、もう限界?
掘るより分ける経営戦略
───局長通達を即解説
人手不足と聞くと、「まだどこかに働ける人がいるはず」と考えたくなります。しかし、雇用者数はすでに過去最高水準。人材のゴールドラッシュは、もう来ないといわれています。
今回は8月28日発出の局長通達をいち早く取り上げた9月4日開催セミナーをもとに、限られた人材と人件費をどう最適化するかについて、プロ子女史とぼしひこが話しているようです。ちょっと聞いてみましょう。

■局長通達って何?
ぼしひこ(以下:ぼ) :プロ子ちゃん! こないだ「局長通達」って言葉を聞いてんけど、それって何なん? なんか刑事ドラマの「特命」みたいな響きでかっこええな!
プロ子(以下:プ) :局長通達というのは、厚生労働省が全国の労働局に向けて出す行政文書よ。行政上の指示や運用指針で、実務上の対応を示すものなんだけど、今回の通達は派遣にも関わるから、派遣先企業も無関係ではいられないの。
ぼ:派遣を使う側も、料金とか役割をちゃんと考えなあかんってこと?
プ:そのとおり。細かな内容はセミナー動画で確認いただきたいけれど、大切なのは「制度が変わった」で終わらせないこと。料金、業務の任せ方、人材の配置まで含めて、今の運用を見直す必要があるの。

図1 雇用者全体推移グラフ
※画像をクリックすると拡大ができます。
■人材発掘はもう限界?
ぼ:人材な〜。日本のどっかに優秀な人材が眠ってる気がせえへん? 探せばまだ発掘できるんちゃう?
プ:残念だけど、人材のゴールドラッシュはもう来ないわ。
今は「探す」より「今あるものをどう分けて使うか」を考える時代なの。
今回のセミナーでも、雇用者数はすでに過去最高水準だと言われていて、すでに多くの人が働いている中で人材確保が難しくなっているわ。(→図1 雇用者全体推移グラフ)
ぼ:そら採用も厳しいわけやな。
プ:だからこそ、これからは「人を増やす」だけでなく、「誰に何を任せるか」で仕事を切り分ける必要があるわ。シニア、短時間で働く人、熟練者、未経験者。それぞれに合った任せ方を考える時代なの。

■誰に何を任せるか
ぼ:誰に何を任せるか…。なんか、チームのポジション決めみたいやな! エース・ぼしひこ…、いや、ぼしひこ監督の方がかっこええかな!
プ:確かにポジション・配置は大事だけど、誰に任せるかを決める前に、まず仕事を分けることが先よ。業務の仕分け・見直しをするの。
ぼ:監督っていうより、試合前に準備するマネージャーみたいやね。確かに、準備できてへんとドタバタしてまうし、準備・整理は大事やわ!
プ:そのとおり。人を増やす前に、「どの仕事を、誰に、どんな形で任せるのか」を見極めないと、せっかくの人材を活かしきれないわ。
ぼ:人がいるかどうかだけやなくて、その人に合った仕事かどうかが大事なんやな。
■人件費・業務効率も最適化
プ:どこに人件費をかけるかも重要よ。人がやるべき仕事には、人材とコストをかける。一方で、人が担わなくてもよい仕事は、請負やAI、機械化も含めて見直す。限られた人材と人件費をどう配分するかが、経営判断になっていくの。
ぼ:パソコンみたいに、会社も定期的にアップデートせな、動きが重くなるんやな。
プ:いい例えね。ここは第55号で触れた「業務の切り出し」「マニュアル化」「見える化」ともつながる話だから、あわせて確認してみると理解しやすいと思うわ。(人プロつーしん55号『障がい者雇用とDX化の共通点⁉』)
ぼ:そうすると、任せられる仕事は請負にする、という選択肢も出てくるんやな。
プ:そうね。請負=自動的に業務改善が進む、というわけではないから注意が必要だけど、請負にすることで、社内で属人化している仕事を見える化して切り出すことができるわ。手順や判断基準が明確になり、ムダや曖昧なルールに気づけるの。
ぼ:外に任せるために仕事の中身を整えることが改善につながるんやな〜。
あと、人がやらんでもいい仕事はAIや機械に任せる感じやね。
プ:そう。フィジカルAIは、現場で実際に動くロボットのようなAIのことよ。
倉庫内作業など、人がやらなくてもいい部分から少しずつ置き換えていく発想ね。
ぼ:人がやるべき仕事に、人材を集中させるために使うんやな!

■今ある業務を最適化
プ:ここまでの話をまとめると、今ある業務と人件費を見える化して、誰に何を任せるか、どの手段を使うか、どこにコストをかけるかを最適化することが大切なの。
ぼ:無理にフル出場させんと、ベストな布陣を組む、と。
プ:そのとおり。人を掘り当てるのではなく、業務を見直し、直雇用・派遣・請負・AIや機械を適材適所で組み合わせる。それが今の人材戦略よ。
自社だけで切り出しが難しければ、ぜひ人プロにご相談ください。業務整理からお手伝いします!
ぼ:相談をきっかけに、強い企業へアップデートや〜!
9月4日に開催されたセミナーでは、8月28日発出の局長通達をいち早く取り上げ、2026年10月の法改正、派遣料金への配慮、直雇用・派遣・請負・AI・フィジカルAIを含めた人材活用戦略について解説しています。
詳細はセミナー動画をご覧いただき、自社の運用を見直すきっかけとして、ぜひご活用ください。
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2026年10月法改正 同一労働同一賃金について→コチラから(厚生労働省HPより)
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