いわゆる「年収の壁」対策が2023年10月からスタート!

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いわゆる「年収の壁」対策が2023年10月からスタート!
━━━「年収の壁」を意識せず働ける環境づくりを支援

 

年収の壁・支援強化パッケージ

「年収の壁」とは、社会保険料や税金の支払いが発生する年収のボーダーラインのことをいいます。この壁は、多くの場合、非正規雇用の労働者や扶養控除の対象となる労働者に影響を与えます。主な年収の壁としては、「106万円」や「130万円」の問題が知られています。
野村総合研究所が2022年に行った調査によると6割以上の主婦パート労働者が「年収の壁」を意識して「就業調整」を行っていると回答しています。企業は労働力を求めているのに、この「年収の壁」により主婦らが労働時間を調整していることが労働力不足をさらに深刻化させている要因となっています。政府はいわゆる「年収の壁」を乗り越えるための支援策を2023年10月から実施しています。これらの支援策は、労働者が「働き損」を感じず、多くの時間や能力を働くことに使えるようにすることを目的としています。「年収の壁・支援強化パッケージ」について、プロ子女史とぼしひこくんがなにやら話しているようです。ちょっと聞いてみましょう。

 


ぼしひこ(以下:ぼ): プロ子ちゃーーーーーーーん!たすけてーーーー!
プロ子(以下:プ):ぼしひこくん、どうしたの?
ぼ:年末に向けてパートさんたちが「就業調整」しなアカンって、勤務時間減らし始めたからその分忙しくなってきてさーーー!仕事量が増えて大変なんよー(泣)
プ:あらあら。この時期あるあるよねー。年末や年度末に向けて受注増になっても就業調整の人がいて、周りの人が激務になるっていうやつね。
ぼ:ホンマ、どうにかならんのかなーーーー!働いた方が稼げるんやし、「就業調整」なんてせんでもええやーーーん(泣)
プ:でも「年収の壁」を超えて働いたことで税や保険料の負担の必要が生じて、手取り収入が減ってしまうということもあるから仕方ないかもしれないわね。

↑画像引用元:ツギノジダイ 「年収の壁」に対応する中小企業の3つの事例を紹介 準社員へ昇級も

 

 

ぼ:あーそっかぁ…せっかく働いて稼いでも税や保険料払って手取り収入が減ったら「働き損」ってわけかぁ‥

プ:そういえばぼしひこくん、10月から始まった「年収の壁・支援強化パッケージ」って知ってる?

ぼ:え?知らんわ~。なにその「ポケ〇ンカードゲーム強化拡張パック」みたいな流行ってそうなやつ。
プ:流行りのやつじゃないから(笑)
ぼ:も~冗談やんか~(笑)。てかさ「年収の壁」ってイマイチよく分からんから教えてくれへん?


プ:もぉ!それだったらこの図を見ると分かりやすいわよ。

ぼ:なるほど~。で、その何とかパッケージってやつは何なん?
プ:厚生労働省が発表した「年収の壁・支援強化パッケージ」は、パート・アルバイトで働く人が「年収の壁」を意識せずに働ける環境づくりを後押しするための施策よ。

 

「106万円の壁」への対応 
手取り収入が減少しないように労働者へ手当支給や賃上げ等の取り組みを実施する企業へ労働者1人あたり最大50万円の助成が行われます。なお手当としては社会保険料の算定対象外となる「社会保険適用促進手当」を労働者へ支給することで手取り収入の減少を防げます。

「130万円の壁」への対応 
年収が130万円以上となる場合でも、繁忙期等による一時的な収入変動であることを事業主が証明を提出することで最大2年間被扶養者認定が可能となります。

▼「年収の壁・支援強化パッケージ」詳細
厚生労働省HP:https://www.mhlw.go.jp/stf/taiou_001_00002.html

プ:「年収の壁・支援強化パッケージ」は「年収106万の壁・130万の壁」問題を気にせず、労働者がもっと自由に働ける環境が整い、企業の深刻な労働力不足が緩和することを期待した取り組みと言えるわね!
ぼ:この取り組みに会社が対応すればパートさん達ももっと働きやすくなるかもしれへんな!
プ:ただ、この「年収の壁・支援強化パッケージ」は次の法改正までの当面の施策みたいだし、労働者1人に対して最大2年間という期間の縛りもあるわ。でも、扶養から外れて社会保険に加入が必要になっても年金や医療保険は充実するし、結果的に手取りが減ってしまってもデメリットばかりでもないのよ。

↑画像引用元:マネきっず 2022年10月から扶養内パートは働き方に注意!損しない年収をFPが解説

ぼ:んー。なるほどなー。「年収の壁」問題はいろいろあるんやなぁ~。あ~オレは働かずにおりひめちゃんの被扶養者になりたーーーーーい!
プ:え、ここまで聞いといてぼしひこくんは専業主夫希望だったの??
ぼ:オレ、おりひめちゃんのために毎日「部屋とYシャツと私」を歌いながら家事すんのが夢やねん☆彡

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