技能実習廃止!
新・在留資格「育成就労」が2027年開始予定!
魅力ある制度で外国人に選ばれる国へ
───新制度の概要
2024年3月15日、政府は外国人の在留資格「技能実習」を廃止し、その代替として「育成就労制度」を新設する法案等を閣議決定しました。新制度は2027年までの開始を予定しており、岸田総理が強調するようにこの制度は外国人材に選ばれる国を目指し、技能向上と労働者保護の強化に重点を置いています。また、長期的な雇用創出と労働条件の公正性向上を通じて、日本の人手不足解消を図ることが期待されています。
ぼしひこ(以下:ぼ): なぁ~プロ子ちゃ~ん! 外国人雇用の新しい制度ができるってホンマ?
プロ子(以下:プ):「育成就労制度」のことね。「技能実習制度」が廃止され、その代わりに設けられることになった制度なの。
ぼ:技能実習ってまぁまぁ問題になってたよな~。賃金未払いとか、技能実習生が過酷な労働環境で働かされて失踪するとか、見つかったら強制送還されたり、まるで奴隷のような扱いを受けてるって声もあって国際的にも批判されてたみたいやし…
プ: そうね。この新制度は、技能実習制度のそのような問題点を克服しようとしているの。特に、人権問題の改善と外国人材のキャリア形成へのサポートが強化されているわ。ちょうどいいから育成就労制度の概要と合わせて技能実習制度との違いを簡単に説明するわね。
① 目的: 人材育成と人材確保
プ:技能実習制度が主に日本の技術・知識を発展途上国に伝え、その地域の経済発展を成し遂げる人材育成に協力するという国際貢献が目的であったのに対し、育成就労制度は特定技能1号水準の技能をもつ人材を育成し、特定産業分野の長期的な人材確保を目的としているわ。
② 受け入れ分野:特定技能と同一
プ:技能実習では特定技能への移行に対応していない職種・分野があったけれど、育成就労では対象分野が特定技能と原則一致するようになるわ。
※参考リンク:出入国在留管理庁HP「特定技能1号の12分野」
③ 在留期間:3年
プ:技能実習は最長5年だったから一見短くなっているように感じるかもしれないけれど、先程説明したように育成就労制度は特定技能制度と受入れ分野が一致するのよ。だからこの3年間の育成期間が終わっても、特定技能1号への移行がしやすいってわけ。もちろん試験はあるけど移行すればさらに5年間の就労が可能になるのよ。
④ 日本語能力: 日本語能力A1相当以上
プ:育成就労は就労開始前までに一定の日本語能力が必要で、「日本語能力A1相当以上の試験(日本語能力試験N5等)合格又は相当する日本語講習を認定日本語教育機関等において受講」が要件となっていることから、ある程度の日本語能力を持った人材が期待できるわ。
※参考リンク:厚生労働省HP「改正法の概要(育成就労制度の創設等)」
ぼ:なるほどなぁ、技能実習は1号から3号まで順番にステップアップしていく感じやったけど、新しい制度の方が色々良さそうやん!
プ:育成就労は在留資格の移行がしやすくなる分、長期の滞在も可能になり、企業としては外国人をより長く雇用できて人材確保に繋がる。外国人にとっても日本社会に馴染み、安定した生活と仕事の継続がしやすくなって労使それぞれにメリットがある制度になるんじゃないかしら。
ぼ:魅力のある制度で外国の方々が「ニッポン選んで正解!」ってなるわけやな。ちょっと、仲間に国際(宇宙?)電話かけて誘ってみよかな(笑)
プ:どんな人(星?)が来るのか不安しかないわ…!
プ:とにかく政府はこの制度で外国人労働者が長期間にわたって日本の労働市場に貢献することを期待してるの。外国人労働者のサポートと保護が強化されることで、生活の質も向上するってわけ。 多様性を受け入れて、みんなが支え合う体制が整えば、日本ももっと良い国になるわよ。そんなわけで、人材プロオフィスはみなさんに新しい「育成就労制度」について知ってもらおう~! というセミナーをするわよ!
ぼ:いえーい!仲間みんな呼んで参加するわ~!