30年目の人材プロオフィスが掲げる100年企業へ向けての新たな挑戦
末吉社長独占インタビュー
大阪府枚方市に本社を構える人材プロオフィス株式会社が2017年4月に設立30周年を迎えた。労働問題がメディアを騒がせている昨今、人材ソリューションを提案する企業としてのあり方を、創業者である人材プロオフィス株式会社代表取締役 末吉修氏(以下:末吉)に聞いた。
そこで見えてきたのは新しい時代の「企業としてのあり方」と「世界への視点」だ。
■人材のプロを届けたい
― 設立30周年おめでとうございます。
末吉:ありがとうございます。
― まずは設立時のお話を聞かせていただければと思います。
末吉:人材プロオフィスの看板は1985年の4月にはあげていたんですが、最初は末吉工業という会社も運営していて、2社掛け持ちでやっていたんです。
ですので、人材プロオフィスの設立は1987年と2年ほど遅れてしまいました。
看板をあげたのは、1985年に阪神タイガースが日本一になった年なのでよく覚えています。
▲1985年頃の末吉社長(写真左)
― 末吉工業ではどんなお仕事を?
末吉:大手建設機械メーカーの、部品の梱包を請負っていました。
その後、職人さんたちの派遣を行うようになり、その当時から全国へ進出したいという気持ちがありました。
全国に出て行く際に『末吉工業』という名前はいかがなものかと思いまして、「人材のプロを御社に派遣します!」という意味を込め『人材プロオフィス株式会社』と名付けました。
▲本社受付にある会社ロゴマーク
― 30年という歳月を振り返っていかがですか?
末吉:すごく短かったですね。もう30年? という感覚です。若い頃は各地の営業所を作るところから全て自分でやっていたので、いつも仕事に追われているという感じでした。
― あっという間だったと。
末吉:そうですね。年齢も62歳になったんですが、自分でもピンとこないんですよ。身体はもちろん歳をとっているんですが、気持ちの面ではまだまだという感覚です。
― 30年の間に様々な変化もあったと思います。
末吉:最初は技術屋である職人さんの派遣だけだったんですが、幅広い職種でお客さまのニーズに応えていけるように変化してきました。
今、日本は人手不足と言われ、これからますますこの問題は深刻化していくでしょう。
すでに言われていることもありますが、そのためには3つの力を積極的に使っていくことが有効だと考えています。
― 3つの力ですか?
末吉:はい。
- ・眠っている女性の力
- ・定年した方の力
- ・外国人労働者の力
この3つの力をいかに使っていくかが重要です。
結婚・出産で仕事を離れてはいるけれど、優秀な女性の方の力。定年退職された経験豊富な優秀な方々の力。そして、日本だけで考えていると、20年・30年後の日本は間違いなく労働力が枯渇しますので外国人労働者の方々の力を活かすことが必ず必要になります。
― なるほど。
■世界を見据える
末吉:アジアを含めた海外へ進出をしていくつもりです。
海外からの労働力を日本で活用するだけでなく、日本で採用した外国人労働者の方を、逆に海外へ派遣して日系企業さんで活躍してもらう…そんな考え方も大事になってくると思います。
人材を日本だけでなく、世界の中でどうまわしていくか。そういった広い視点が必要だと感じますね。
■夢を食べて夢に生きる
― 今後100年企業を目指して進まれると思いますが。
末吉:100年と言わず、ずっとずっと続いて欲しいですね。
ただ、100年生き残っていく企業になるためには、今だけの売上ではなく、10年後・20年後、そして70年後の会社を考え、どう動いていくのかも大事だと思っています。
― 70年後の会社を考える…
末吉:そうです。余談ですが、私は若い頃プロとしてボクシングをやっていたんです。
野球などのメジャースポーツと違い、ボクシングはピラミッドの頂点になった人だけしか食べられない。トレーニングの厳しさもありますし、アルバイトやそれこそ派遣の仕事などをしながら食いつないでいかなければならない。練習終わってからも掛け持ちの仕事に行ったりしました。
― それでも続けられた理由はなんですか?
末吉:やっぱり夢があったからだと思います。ご飯は満足に食べられないけれど、「夢を食べて生きていくんだ!」という気持ちがありました。
寝ている時にみる夢は目が覚めたら忘れてしまいます。
でも起きている時にみることができる夢を見続け、その夢を食べ続けていければ、仕事も頑張っていけるんじゃないかと思っています。
▲社長室には『我が人生、夢を喰らいてこれを貫く』と書かれた掛け軸が
― 最後にこのインタビューをお読みになっている皆さんにひと言お願いします。
末吉:感謝の心を忘れずに、プロ意識を持った方々をお客さまの戦力として派遣していきたいと思っています。
お客さまと一緒になって、お客さまと共に大きくなっていきたいと思いますので、今後とも人材プロオフィス株式会社を何卒よろしくお願いいたします。
▲人材プロオフィス株式会社 本社の皆さん