会社のために一生懸命働いてくれる人を守れ!
───ぼしひこの見つけたこんな判例
ぼしひこ、動きます。
前回の人プロつーしんでは、社長の星になると意気込んでいたぼしひこ。しかし「情けない、回りくどい」等社員から言われている社長記者会見をテレビで見るうち、「社長だったら 自分では無く 全力で!会社のために一生懸命働いてくれる人を守れや!!」と憤り「ぼしひこ、動きます。」と宣言します。【同一労働・同一賃金】について猛勉強するうちに、こんな判例を見つけたようです。時事に詳しいプロ子女史とこんな話をしていましたよ。
■待遇格差は違憲との判例
ぼしひこ(以下:ぼ):プロ子ちゃん、聞いて~や!俺今回の判例みて思ってんけどさ、正規社員・非正規社員ふくめて会社は全員が家族・ファミリーやと思うねん!
プロ子(以下:プ):ぼしひこくんて、テレビの影響受けやすいのね(笑)ところで、今回の判例ってどこの裁判の話?
ぼ:これよ、これ!『契約社員の格差 家族手当などは違法 賞与は容認 高松高裁』プロ子ちゃんも見たやろ??
■同一労働同一賃金
プ:あぁ、大手農機具メーカーのグループ会社で働く契約社員が、正社員と同じ仕事をしているのに待遇に格差があるのは不当だと訴えた裁判で、2審の高松高裁は1審に続いて正社員への手当と同額を支払うよう会社に命じた一方、賞与については訴えを退けた裁判のことね。
ぼ:そうそう!これ、『住宅手当や家族手当を正社員と同様に払わへんのは違憲』やっていうてるのに、『賞与は正社員と非正規社員とでは責任の範囲に差があるとか、正社員に賞与を手厚くすることで人材の獲得・定着を図るという人事施策上の目的に合理性が認められる。とかで支払わないのは合憲』っていう判断になったやん?でもさ、そもそもこんなことが裁判になるってこと自体がおかしない??全然従業員ファーストちゃうやん!正社員と同じように仕事してんのに、なんか色々不公平やな~って思いながら仕事してる人が、それについて上司になんでか聞いてもちゃんと答えてくれへんし、人事にこんなん聞いたらどう思われるんかな?って思いながらも思い切って聞いてみたら、結局会社が賃金テーブルとか手当とか休暇について明確にしてへんかっただけとか、おかしない?そら裁判でちゃんとしてもらわなってなるよな。
プ:そうよねぇ~。説明がところどころテレビの影響を受けてるところが笑えるけど…(笑)実は他にもこんなのもあるのよ。東京高裁が契約社員にも退職金を認めた判例や、大阪高裁がアルバイトにもボーナスや夏季休暇を認めた判例がね。今回は『労働契約法』による不合理な格差の有無が焦点となったのだけれど、今後は『パートタイム・有期雇用労働法』や『労働者派遣法』の同一労働同一賃金ガイドラインに沿った対応をしているかどうかが問われるわね。
ぼ:それ、こないだ話してた2020年4月1日施行予定のやつやんな?オリンピックイヤーやん!もう来年やん!
■大企業の7割が対応方針未定!?
プ:中小企業でも2021年4月1日には適応だから、本当に社内整備が急務よね。それにね、こんな調査結果もあるわ。この調査は3月29日から4月1日にインターネット上で実施され、従業員300人以上の大企業に正社員として勤務する人事担当者500名から回答を得たものよ」
ぼ:えぇ〜!ホンマにいうてんの??7割近くの大企業が『同一労働同一賃金』の対応方針がまだ決まってへんて・・・。『後で聞いておきます』『ちょっと考えます』とか言うてるんとちゃうやろな〜!!(怒)
プ:まぁまぁ・・・今は即答できないこともあるかもしれないけど、社内整備が急務なのは火を見るよりも明らかね。
■これからの企業姿勢が問われる
ぼ:せやな。会社はファミリーやなんて言葉でなぁなぁで終わらせられたら困るよな。で、これからどないすんねんって話やん。
プ:そうね。『同一労働同一賃金』の導入にどう対応するか、社内整備をするにあたり、私たち人材プロオフィスのスタッフにも気軽に相談してもらえたら嬉しいわ。
ぼ:プロ子ちゃんがそういうちょっと迷える人たちをサポートしてくれるような環境を作ってくれてるんやし、それは俺も手伝うわ!
プ:ホント、言葉の端々にテレビで聞いたような言葉が・・・(笑)
日本経済新聞の記事(東京高裁判決:契約社員にも退職金)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO41529700Q9A220C1CC1000/
朝日新聞の記事(大阪高裁判決:アルバイトにもボーナスや夏季休暇を)