派遣先にも労働局の指導が入る時代

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派遣先にも
労働局の指導が入る時代

 

知らなかったじゃすまされない!?

しなければいけないことチェック・対策

 

3月29日に6回目のWEBセミナーを開催しました。

今回も講師の方をお招きし、セミナー名を「派遣先にも労働局の指導が入る時代!知らなかったじゃ、すまされない!?~しなければならないことチェック・対策~」と題し、派遣をご利用の企業様や派遣に興味がある企業様に向けてご講演いただきました。100名以上の方にご参加頂き、セミナー後のアンケートでは95%の方に「非常に良かった」「良かった」という評価をいただきました。

労働局の調査により違反が発覚し、実際に派遣先の社名がメディアに出て公表された例もありますので、今回の人プロつーしんでもセミナー内容を少しご紹介させていただきます。

 

プロ子(以下:プ):ぼしひこくん聞いて~。こないだ人材プロオフィスが開催したWEBセミナーがとても好評だったのよ!

 

ぼしひこ(以下:ぼ):へ~!『派遣先にも労働局の指導が入る時代』ってやつ? そんなん来ることあるん!?

 

プ:厚生労働省が発表しているこの『労働者派遣事業に係る指導監督実施件数等について』というデータを見ると、派遣元への指導監督件数はもちろんだけど派遣先への指導監督も相当数あるの。
派遣先は令和元年だと立ち入り検査が2148件あって、その内1560件も労働局から指導されているのよ。

 

 

ぼ:えっ!2148件も!? 指導率72.6%ってヤバいやん…!!

 

プ:そうなのよ。派遣の適切な運用ができていないと、社名が公表されて風評被害を受けたり、損害賠償の請求、派遣窓口担当者の書類送検、『みなし雇用制度』が適用されるといったリスクがあるのよ!

 

ぼ:それを防ぐためのセミナーやったんやな!

 

プ:そうなの。少しでもリスクを軽減するために、今回のセミナーがどんな内容だったかを簡単に説明するわね。

 

ぼ:よろしくおねがいしまーーーーす!!!

 

 

知らなかったじゃすまされない
その1.派遣先管理台帳について

 

プ:まず、派遣先に労働局が定期指導にきた際に1番最初に必ずといっていいほど見られる派遣先管理台帳について。指導件数も1番多いから要注意よ。

 

ぼ:派遣先管理台帳ってどんなものなん?

 

プ:派遣先が労働日・労働時間等の派遣労働者の就業実態を把握するとともに、記載内容を派遣元に通知するためのものよ。
派遣元に通知する必須項目は“ほぼタイムカード”なんだけど、タイムカードだけでは足りない部分もあるから、必要な情報な何かをキチンと把握して不足しているところを補った上で派遣先管理台帳を保管しておくと、いざ調査が入ったときも安心よね。

 

知らなかったじゃすまされない
その2.抵触日の通知について

 

プ:この抵触日については、認識を間違えていると大変なことになるみたいよ…。

 

ぼ:え、何なん!? めっちゃ怖いんやけど!!

 

プ:『同じ職場で派遣社員を受け入れられる期間』が派遣法で定められているわけなんだけど、この抵触日を誤解したまま書類に間違って記載したり、必要な通知や保管が出来ていない企業が意外と多いようで、抵触日以後も派遣を続けていると『労働契約申込みみなし制度』が適用されてしまうリスクがあるのよ。

 

ぼ:なに? その労働契約…なんとか制度って?

 

プ:私たちはよく『みなし雇用制度』って言うんだけど、派遣先企業が派遣社員に対して直接雇用を申し込んだとみなす制度のことよ。派遣社員が希望すれば、派遣先での直接雇用が成立してしまうの。

 

ぼ:え~っ!!! ホンマ派遣っていろんな法律があるんやな~。

 

厚生労働省・都道府県労働局による参考資料はこちら

 

知らなかったじゃすまされない
その3.派遣元への情報提供について

 

プ:これはぼしひこくんももうよく知ってると思うけど、同一労働同一賃金も関わっていることよ。

 

ぼ:同一労働同一賃金はここ2、3年でプロ子ちゃんから何回聞かされたことか…もう勘弁してや~。

 

プ:じゃあサラッと紹介するけど、派遣社員の不合理な待遇差をなくすために派遣元は『派遣先均等・均衡方式』、『労使協定方式』のどちらかの待遇決定方式を選ぶことになっているの。
どちらの場合でも派遣契約の締結前に派遣先は派遣元に待遇情報を提供しなければならないので、必ず契約毎に派遣元に通知するように! ということね。

 

知らなかったじゃすまされない
その4.外国人の受け入れについて

 

プ:外国人関連は要注意! 特に慎重になった方がいいそうよ。

 

ぼ:なんで!? 密入国とか不法滞在とか??
オレ、ぶっちゃけビザとかなしでこっち来てるけど。

 

プ:この分野は厚労省ではなく入管庁が管轄なの。書類送検や逮捕、なんてことも想定されるほど厳しいらしいわ。
よくある例として、派遣って工場や倉庫等での単純作業を依頼することが多いじゃない?そこで外国人を受入れるとなった時、その人の在留資格がいわゆる『技・人・国』であるにもかかわらず単純作業に従事させてしまうと最悪の事態になってしまうかもしれないんですって。

 

ぼ:さっき言ってた書類送検や逮捕ってこと? 入管厳しいなー!
ちなみにオレの在留資格があるとしたら『スター★』やけどな!

 

 

プ:他にも留学生の労働時間は週28時間以内に収めなければならないから時間の管理も徹底しなければならないし、とにかく外国人の受け入れる時は注意をした方がいいわね

 

知らなかったじゃすまされない
その5.業務の請負化・委託について

 

プ:請負・委託の摘発もよくあるそうよ。請負契約では注文主から労働者への指揮命令をしてはならないというルールにも関わらず、実態として指揮命令をしていれば労働者派遣法違反(偽装請負)になるわ。
偽装請負と認定された場合『みなし雇用制度』が適用されてしまうから、偽装請負を懸念される場合は派遣と請負の良い部分をミックスした『ユニット派遣』化していくことがオススメね。

 

▼派遣と請負・委託の違い

ぼ:ユニット派遣って、前回の人プロつーしんで聞いた話やな!

 

<バックナンバー>

人プロつーしん第33号 派遣の新スタイル!『ユニット派遣』

 

プ:ぼしひこくん、よく覚えてるじゃない!

 

ぼ:さすが輝く一等星のオレ☆
プロ子ちゃん! オレがさらに輝けるようにもっと詳しく教えて~。

 

プ:残念だけど私は仕事に戻らないといけないから、詳しくはネット上に公開しているセミナー動画を見て理解を深めてちょうだい。

 

ぼ:えーそんな~! 冷たいわぁ~!! プロ子ちゃん~!

 

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