採用難から現場を見直し、働き方改革へ

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採用難から現場を見直し、働き方改革へ

 

有効求人倍率/最低賃金UP

───採用難。打開策は?

最近“景気回復によって「有効求人倍率上昇」「最低賃金UP」といったニュースを多く目にするようになりました。誰もが手放しで喜ぶポジティブなニュースと思いきや、企業側にはデメリットが。今日は”採用“について、人材プロオフィスキャラクターの「プロ子女史」を先生として、枚方つーしんキャラクター「ぼしひこくん」との会話形式で見ていくことにしましょう。

 

 

■有効求人倍率とは?

ぼしひこ(以下:ぼ):うーん…。

 

プロ子(以下:プ):どうしたの急にアルバイト情報なんか見だして。

 

ぼ:最近ひらつーであんまり出番なくて、バイトしよかなって思ってんねん

プ:あなた正社員じゃないの?

ぼ:バイトやで。輝き保つのに費用かかって大変やねん

プ:あなたの光源一体何なの…?

ぼ:でもなんかバイト募集が増えてる気がする。やっぱり俺の輝きが企業に求められてるんかな…

プ:それは有効求人倍率の上昇が原因かもしれないわね

ぼ:え、有効求人倍率ってたまに聞くけどアレってどういうことなん?

プ:そうね、いい機会だから説明してあげるわ

 

○有効求人倍率とは?(厚生労働省HPより)

有効求人倍率とは、有効求職者数に対する有効求人数の割合で、雇用動向を示す重要指標のひとつ。

厚生労働省が全国のハローワークの求職者数、求人数をもとに算出し、「職業安定業務統計(一般職業紹介状況)」で毎月発表しています。有効求人数を有効求職者数で割って算出し、倍率が1を上回れば人を探している企業が多く、下回れば仕事を探している人が多いことを示します。

 

ぼ:ふーん、じゃあ倍率が上がってるってことは、求人募集する企業が多くなってきてるってこと?

プ:まあ単純に言うとそういうこと。5年前からの統計で見ても確実に上がってきてるわね

 

■有効求人倍率の推移(パートタイム)

▲厚生労働省HPより

・13年から8月単月で比較すると1.26, 1.39, 1.56, 1.72, 1.79と推移し18年は1.83 まで上昇

 

ぼ:ほんまや、めっちゃ右肩上がり

プ:そう、これはバブル期以来の上昇と言われているわ

ぼ:なんでこんな上がってんの?

プ:色々な原因があると思うけど、景気回復が進んで開業する店舗・サービスが増えたり、ネット通販の増加で運送業、高齢化社会の影響で介護サービス業の需要が増えているみたいね

ぼ:日本めっちゃ景気良いやん、俺ひっぱりだこ…ひっぱり星やん!

プ:元々“たこ”は例えだから、変えなくて良いわ。

ぼ:俺タコじゃないで、たこ焼きは好きやけど!

プ:…とにかく、それは企業側からすると人手が足りなくなって、良い人材は取り合いになるじゃない

ぼ:俺みたいに優秀な人材ばっかりじゃないもんね

プ:(人…?) 競合が増える中で求める人材を雇用する為には待遇を改善しないといけないし、最低賃金自体も年々上がっているから人件費の割合は非常に高くなるのよ

 

■全国加重平均の最低賃金(17年)

・18年10月現在で864円(全国平均)

・10年前と比べて161円増加、約1.23倍。

 

ぼ:最低賃金は上がるわ、人手不足やわ、企業も大変やな

プ:そうなのよ。特に資格や経験がいるような仕事は、応募できる人も限られるでしょ?でも実際、資格がないとできないようなイメージの職業の中でも、資格がなくてもできるような仕事があったりすることがあるの

ぼ:あ、たしかにお手伝い的な補助作業なら誰にでもできるもんな

プ:察しがいいわね。資格が必要って思いこんでる仕事の中に資格がなくてもできる仕事があるか探し出してみて。あれば仕事を「分業制」をするの

ぼ:分業制?

プ:まず、現場業務の見直しからスタート!正社員の方しかできなかったり、任せられないようなコアな業務と、それ以外の間接業務とに切り分けるの。すると、女性やシニア、または短時間勤務を希望している求職者の方も応募できるわ

ぼ:なるほど!求人条件をかえることで働きたい人の幅を広げるんやね?

プ:そうそう、しかも正社員の方の業務効率もあがり、業績アップ!且つ、求職者を絞り過ぎずに採用できることで人手不足も解消され、働き方改革にも貢献できちゃう

ぼ:一石三鳥やん! ほんまにそんなことできるの? 看護師資格がない俺も病院で働けるチャンスがあるってことか?

プ:(なんであえて病院?) まあ、そういうことよ。業務を棚卸し、すみわけできれば、資格やスキルがなくても可能性は広がるの。病院だけじゃなくどこでもOK。最近は工場でも現場の見直しや勤務時間の多様化など、この働き方改革が進んでるのよ。いろいろな情報から、派遣会社も一緒に改善策を考えて提案してくれるから、是非聞いてみて。

 

労働力人口が減少している今、どの様に採用していくことができるか。人材プロオフィスも一緒になって採用のお手伝いさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。

【参考資料】

一般職業紹介状況(平成30年8月分)について(厚生労働省HP)

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212893_00007.html

 

(おわり)

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